『森六』は、明治4年に創業した、福井県越前市の小さなそば屋です。創業時から培われた福井在来のソバの味を、完璧に引き出す技術を、代々、受け継いできました。
当店は、今までも、これからも、小さなそば屋のままで、福井の伝統のそばの美味しさを守り続けてまいります。
「森六に来て良かった」と、お客さまにおっしゃっていただけるように、日々、精進と努力を重ねております。その概要を、お話しいたします。
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当店では、福井産の在来種のソバを厳選して仕入れ、ていねいに自家製粉しています。製粉の方法も、福井伝統の特別なものです。在来種のソバの美味しさを引き出すには、そのための特別な方法で行って初めて、美味しいそばになるのです。
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毎朝、早い時間から、その日のそばを打ちます。「せいろ」用の十割で細切りのそばと、「おろしそば」用のやや太めの二八そばの両方を打ち分けます。
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そばを打ってから召し上がっていただくまでの時間の管理が、美味しさに大きく影響します。同時に温度も重要です。そばの風味と味わいは、時間と温度とタイミングで、全て決まります。
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当店は、昔のままの小さな店で、これからも変わりなく営業いたします。そばの味を責任を持って、自分でキチンと管理するためには、小さな店が理想なのです。
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明治4年から続く150年の歴史は、私どもの、ささやかな誇りです。店の表正面に飾ってある木鉢は、その象徴です。
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私、堀 正治が四代目ですが、この写真は私の父親、三代目がそばを打つ姿です。いつもそばを打つときには、額に鉢巻きをギュッと巻いて、気持ちを引き締めて、のし台に向き合いました。
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三代目の女将(私の母親)と、当店のトレードマークの荷車です。店内に飾ってある写真ですが、先代夫婦がいつも、「お客さまに喜んでいただけるように」と言っていたことを、見るたびに思い出して、心を引き締めています。
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